罔殆庵

染井吉野ナンシーの官能世界

今日の配本(23/01/27)

分解する

リディア・デイヴィス 著/岸本佐知子

アメリカ文学の静かな巨人」のデビュー短編集。言葉と自在に戯れるデイヴィスの作風はすでに顕在。小説、伝記、詩、寓話、回想録、エッセイ……長さもスタイルも雰囲気も多様、つねに意識的で批評的な全34編。

くわしく知りたいベトナム語文法[改訂版]

田原洋樹 著

学習者が間違いやすい点を挙げながら、ベトナム語の基礎や考え方について最初歩から丁寧にじっくりと解説していく一冊。第1部「ベトナム語の骨組み」では文字と発音、語や文について学び、第2部「ベトナム語の広がり」で語順など文法の基礎を固め、第3部「ベトナム語の香り」では自然な表現を通してベトナム語の発想を身につけていきます。学習者のそれぞれの段階に合わせて寄り添い、役立つ文法書の決定版。北部のみならず、中部や南部の発音や表現についても解説。コラム多数。

書いて覚えるヒンディー語の文字[改訂新版]

町田和彦 著

デーヴァナーガリー文字は、ヒンディー語ネパール語の文字であり、サンスクリット語の表記にも用いられる文字です。子音字と母音記号の合理的な構造を持つ文字で11世紀に成立したと言われています。この文字の体系を書き順から発音のずれまで、余さず導く唯一無二の学習書です。文字はヒンディー語学習の最初の大きな関門です。難しそうに見える文字も、原理を知り、書きながら覚えれば、あなたのものになります。好評を博した旧版を全面的に改訂し刷新しました。

外国語の遊園地

黒田龍之助

海外を旅したいけれど、いつも行けるとは限らない。そもそも昔の世界は、いつだって訪れることができない。そんなとき、かつて旅先で手にしたにぎやかな品々がワクワクさせる空間を作り出し、わたしたちを「外国語の遊園地」に誘ってくれる。目覚まし時計やカレンダー、帽子、ネクタイ、請求書、会員証、しおり、時刻表、卵パックなどなど、これまで著者が長年旧ソ連や東欧を旅してきたなかで出合ったさまざまな「もの」を通して、外国語の魅力を語りかけるショートショートエッセイ集。

トマス・ペイン 『コモン・センス』と革命家の生涯

ハーロー・ジャイルズ・アンガー 著/森本奈理 訳

18世紀最大のベストセラー作家にして、哲学者や発明家としての顔も持つトマス・ペインは、人間の魂が試される時代において、英米仏の宗教や政治といかに闘争したか。理性を信奉した「祖国なき革命家」、その全貌に迫る傑作評伝。付録:主要著作年譜、『理性の時代』目次と梗概。図版多数。