罔殆庵

染井吉野ナンシーの官能世界

干支もひとまわりしたわけで……

昨日は3月11日、日本人としては忘れてはいけない日ですね。あの日のことは既に何回かこのダイアリーでも書いているのでは、もういいでしょう、割愛します。とはいえ、もう十二年ですか。時の経つのは早いですね。

ただ、気になるのは最近の政府の、原発再稼働方針です。福島の原発事故がまだ終息していないというのに、原発をまた動かそう、さらに作ろうという神経には少し驚かされました。

もちろん、昨今のエネルギー価格の上昇を考えると、原発を動かしたいという考えはわかります。東日本大震災の時だって、地震で事故が起きたのではなく、その後の津波で電源が失われたために事故が起きたのであり、その対策はこの十二年でより厳重になっているのだから、日本の原発は安全だ、という理屈も理解できます。確かにそうだと思います。

でも、あたしが原発で一番気になるのは原発のゴミです。地中深く埋めるということですが、その埋める場所すら決まっていないですし、そもそもそんなものを埋めて数百年後の子孫にどう責任を取るのでしょう。そこが解決しない限り、あたしは原発には反対なんです。

あと、そんなに原発を作りたいのであれば、国会議員やその家族が、まずは原発の近所に住むべきではないでしょうか? 処理水を海洋投棄するというのであれば、福島産の農産物や海産物は、まずは国会議員が買い取り、自分たちが食べればよいのではないでしょうか? それくらい率先してやる責任が国会議員、特に推進派の議員にはあると思うのですが。

昨日もテレビで双葉町の復興状況について報じられていましたが、道のりは険しそうですね。人が帰ってこないだけでなく、帰ってきても仕事がない状態ですから。あたしは、国会や首相官邸を震災後から20年とか30年とかの期限付で構わないので、双葉町とかあのあたりに移転させればよいとずーっと思っていました。国会と首相官邸が移れば、各省庁のサテライトも付近にできるでしょう。議員も宿舎がそっちへ移ることになるので、役人も含めれば相当数の住民が増えることになります。

もちろん政治の中枢になるので、民間だって拠点を設けることになるでしょうから、働き口も多くできることになると思います。そういうことをどうして政治家はやらなかったのだろうと思うのです。