罔殆庵

染井吉野ナンシーの官能世界

ギブスはしたことがありません

夕方、営業回りの帰路。まだ明るい時間ですが、この後は返さないといけないメールもあるので、早めに帰宅して、あとは在宅ワークだと思いながら、最寄り駅前からバスに乗り込みました。

自宅にいる母に「今から帰るよ」とメールを入れようとスマホを開くと、妹からの電話やLINEが複数入っています。あたしがバスに乗り込むちょっと前の時刻です。なんだろうと思って開いてみると、母がケガをしたらしいのです。

とにかくあたしもバスが早く家に着くことを念じながら帰心矢の如し。そして帰宅してみると母は不在です。隣家のおばさんに聞くと母が転んで額から血を流していた、とのこと。いつも足腰のリハビリに行っている整形外科へ行くとか行かないとか言ってたそうです。

その病院へ電話をしてみると、母がちょうど来院したとのこと。ひとまず一人でシャンシャンと歩いているそうで、一人で病院まで行けたのだから大事にはなっていないと安堵しつつ、あたしも病院へ向かいました。病院へ着くと母が椅子に座っています。

額の血が出ていた傷はテープというか絆創膏で止めてあり、そちらは特に大事ないようです。左手首から肘にかけてが腫れているのでレントゲンを撮ったところ、骨折はしていないもののひびが入っているというのでギブスを装着することになりました。母は右利きなので、左手にギブスをするのは不幸中の幸いでしたが、洗濯や洗い物、料理などしばらくはあたしがやってやらないとダメみたいです。

ひとまず、このくらいで済んでよかったと安堵しているところで、明日は在宅ワークにいたしました。ちなみに80になる母は、これが人生で初めてのギブスだそうです。あたしも未経験です。