罔殆庵

染井吉野ナンシーの官能世界

いま第二次大戦が注目?

今年の夏にチャーチルの『第二次世界大戦』がみすず書房から刊行されました。邦訳は他社から出ていましたが、それは抄訳なので、今回は完訳ということが最大の特長です。毎年夏に一冊ずつ、2028年の夏に完結予定の壮大な企画です。

チャーチルの本書が完訳されるのは素晴らしいことだと思いますが、それを知ってか知らずか、中央公論新社からまもなく『第二次世界大戦』の上下巻が出版されます。こちらの著者はリデルハート、イギリスの戦略家・軍事史家だそうです。陸軍出身の人なのですね。たたき上げの軍人が第二次大戦をどう描くのか、気になるところではあります。

ちなみに、上巻は1939年から1943年、下巻が1943年から1945年を扱っているようです。どちらも500頁超えの大著です。

そして第二次大戦の本で忘れてはならないのが、あたしの勤務先から出ている『第二次世界大戦』です。こちらはアントニー・ビーヴァーで、同書は上中下の三巻本です。こちらも1939年から1945年を扱っていますから、これが第二次大戦の期間なのでしょう。日本人は泥沼の日中戦争があるので、なんとなく1939年からと言われてもピンと来ない気もします。

それにしても、このタイミングで第二次大戦に関する大著の出版が重なるのは、何かあるのでしょうか? いずれにせよ書店では一緒に並べてもらえるとうれしいです。