罔殆庵

染井吉野ナンシーの官能世界

破壊の女神 中国史の女たち


『破壊の女神 中国史の女たち』読了。

これまで井波さんの作品は、中国モノなのになんでこんなに横文字多いの(?)っていう感じで苦手だったんですけど、本書はそんなこともなくすっきりと読み終わりました。

国史に登場する女性というと、西施、則天武后楊貴妃西太后ってあたりなら一般にも知られていますけど、そういう人ばかりではなく、もっともっと輝いている人、興味深い人がいっぱいいます。

古代から近代まで、実在の人物から架空の人物まで、取り上げている人物はかなりバランスよいものだと思います。時代背景や、その女性が中国史においてどういう位置にいるのか、どういう役割を果たしたのか、そういったところもうるさくない程度に触れられています。