罔殆庵

染井吉野ナンシーの官能世界

ヴァレンタインには『ヴァレンタインズ』

あたしには縁がないですが、来週はヴァレンタインデーです。書店回りをしていると、あちらこちらで、この時季ならではのチョコが売られていて、とても美味しそうです。チョコは大好きなので、自分のために買いたくなります(汗)。

そんなヴァレンタインですが、チョコだけでなく、手編みのマフラーを贈ったり、ネクタイを一緒にプレゼントしたりという女性も多いと聞きます。

ならば、本を一緒に贈るなんてどうでしょう? ぴったりの本があります。それが『ヴァレンタインズ』です。短篇集なので読みやすいと思います。ただし、贈る時にはご注意ください。

アイスランド出身の実力派による、珠玉の第一短編集。一月から十二月まで、一年の各月の名前が冠された12編には、夫婦や恋人たちの愛と絆にひびが入る瞬間が鋭くとらえられている。

というのが本書の内容です。そうです、「ひびが入る瞬間」にフォーカスを当てた作品集なのです。「こんな本を贈ったから彼との間に溝が出来た」と言われても困りますので、この点はあらかじめご注意ください。