罔殆庵

染井吉野ナンシーの官能世界

名著だらけ(?)の岩波文庫

書店店頭で配布されていました。今年の岩波文庫フェアの小冊子です。

「名著・名作再発見!」とあります。

こうやって堂々と言い切れるのは、さすが、岩波文庫、という感じです。確かに、名著が綺羅星のごとく並んでいる、そんなイメージが岩波文庫にはあります。

あたしの専門とする中国学についても、いまでこそ品切れになってしまっているものがたくさんありますが、「えっ、こんなものまで岩波文庫で出ていたの?」と驚かされるようなものが、かつては数多くラインナップされていました。

そんな岩波文庫の名著の列に間違いなく並ぶであろう古典の一つが完結しました。『文選』です。

全6巻がこのほど完結したのですが、これは『文選』の「詩」の全訳です。文選と言えば「賦」も大きな柱ですから、訳者の方々には引き続きよろしくお願いします、とエールを送りたいところです。

欲を言わせていただくなら、『文心雕龍』なんかも岩波文庫で出して欲しいですね!