罔殆庵

染井吉野ナンシーの官能世界

モンテーニュと羽根ペン

昨日は『モンテーニュの言葉 人生を豊かにする365の名言』の見本出しでした。配本が22日なので、来週末には書店店頭に並ぶでしょう。

本書は、浩瀚な『エセー』からテーマに沿って選んだものを配列した、まさにエッセイのエッセンスです。『エセー』の邦訳部分は、あたしの勤務先から刊行されている宮下志朗さんの『エセー全7巻』を利用しています。『エセー』は読んでみたいけど、ちょっと分量が多いよなあ、と躊躇っている方、まずは本書から初めて見るのは如何でしょう?

と、ほぼ同じタイミングで宮下志朗さんが岩波新書から『モンテーニュ 人生を旅するための7章』が刊行されています。こちらも『エセー』のエッセンスを取り上げていますが、モンテーニュその人にも焦点を当てているところが異なる点です。

ところで、『エセー』については邦訳や抄訳などいろいろ刊行されていますが、恐らく現在一番定評があるのは『寝るまえ5分のモンテーニュ 「エセー」入門』ではないでしょうか? このあたりを中心に《モンテーニュとエセー》フェアなんて如何でしょうか?

ところで『モンテーニュの言葉』のカバーには鳥の羽根(羽根ペン?)があしらわれていますが、上掲の岩波新書も節の切れ目に羽根がワンポイントとして使われているのです。モンテーニュと羽根ペンって、何かエピソードがあるのでしょうか?