罔殆庵

染井吉野ナンシーの官能世界

やき、やき、にく、にく!

昨晩は、勤務先のお食事会で、高級焼き肉で有名な叙々苑へ行って来ました。

叙々苑のお店は都内にいくつかありますが、行きやすさ、帰りやすさ、つまりは交通の便を考えて数ある中から新宿中央東口店を選びました。

いや、選びましたと書きましたが、そもそも誰も叙々苑など行ったことはなく、どの店舗がよいのか否か、まるでわからず、とにかく近いからというだけの理由で決めたわけです。

どうしても都合が悪くて参加できない人もいたので、出席者は全部で15名でした。同店の百合の間という会場へ案内されました。

それにしても新宿中央東口店、これが焼き肉店なのだろうかという内装でした。高級会員制倶楽部のような、といってもそんなところへ行ったことはありませんので(汗)、あくまでドラマなどテレビで見て勝手に自分で作り上げたイメージですが、座っただけでいくら、横にお姉さんが座ったらいくら、そんなことになるのではないかと恐れをなしてしまいそうな雰囲気でした。

テーブルが三つで、各テーブル5名ずつで囲んだのですが、各テーブルに大きなお皿でキムチが二つずつ運ばれてきました。

あたし、実は、正直なところキムチってちょっと苦手だったのですが、さすがは叙々苑、とても上品なお味でした。とても庶民の食べ物という感じではなかったです。

一緒に写っているのはユッケです。「生肉、大丈夫?」などというのは杞憂です。こちらも絶品の味でした。ユッケの前にオードブルとして帆立が出ていたのですが、写真は撮り忘れです。

その後、ドレッシングのレシピを知りたいと芸能人の多くが語る叙々苑サラダが出て来ましたが、確かに美味しいサラダでした。ドレッシングは胡麻油がきいた食べやすい味でした。

なによりも、サラダの柔らかいことといったら、どう表現したらよいのでしょう? ちなみにドレッシングなどはオンラインショップでも買えますし、レジでも売っていました。

そして次がチャプチェ。春雨と野菜の和え物です。これもなんて美味しいのでしょう! 実はチャプチェって音では聞いたことがあったのですが、実際にはどんなものか知らず、きちんと認識した上で食べたのは今回が初めてでした。このくらいの量だったらおかわりしたくなりました。

しかし、ここまで美味しく食べてきまして、なんだかんだお腹も膨れてきました。お肉がでる前にお腹がいっぱいになってしまうなんて……

これでお肉を残すようなことになったら、何のために叙々苑に来たのでしょう?

そして遂に登場です。本日のメインディッシュ、お肉です。盛り合わせです。

正直なところ、運ばれてきたときに思ったのは、ふだん安楽亭などで食べている「ファミリーカルビ」などと比べると量が格段に少なということでした。しかし、さすがは叙々苑です。

口に入れた途端、「あたしは今、いったい何を食べたのだろう?」と思えるほど、ふだん家で食べるスーパーのお肉とはまるで味が異なりました。これが本当のお肉の味なのですね。感動です。

お肉も堪能して〆です。

あたしは写真の、アワビ粥を頼みましたが、その他に冷麺を選ぶこともできます。冷麺も細麺と太麺の二種類があったようです。

このアワビ粥も卵でコーティングされ、とてもやさしい味でした。いやしかし、焼き肉といったら大盛ライスが定番ではないのでしょうか? 焼いたお肉をタレに浸し、それを白米の上に乗せ、肉で白米を包むようにして口に運ぶ、この至福のひととき。

高級店では、そんな庶民的な食べ方はしない、推奨されていないのでしょうか? そこはあたしのような庶民にはちょっと残念でした。

ところで、先にキムチのところでも白状しましたが、あたし実は冷麺も苦手なのです。そもそも冷たい麺類ってあまり食べないので、冷麺なんてもってのほかなんです。

でも、キムチもそうでしたが、こういう高級店の冷麺なら食べてみるべきだったのでしょうか?

最後はデザートですが、なんと一人に二つずつです。高級店は二つ出すのが普通なのでしょうか? あたしは、てっきりどちらか選ぶのかと思いましたが……

で、ハート型のバニラアイスと抹茶のムースでした。

濃い味、特に塩っぱかったり辛かったりした料理の後には、こういう甘い物はとても美味しいです。どちらもさらっと食べてしまえる量でしたが、もうちょっと欲しかったな、という恨みも残ります。

飲物は、いくつかから選べましたが、あたしは最初から最後まで生マッコリで通しました。アルコール度数もそれほど高くなく、非常に飲みやすかったです。

こういうのは、あまり飲み過ぎると後が怖いですが、そんなこともなく楽しい宴でした。

週末の晩ということもありますが、帰りがけに店内を見ると、ほぼ満席でした。これほどのお店にこれだけの人が集っているとは、いったいいくらのお金が一晩でこの店に落ちるのでしょう?

世の中、やはり景気がよいのでしょうか?