罔殆庵

染井吉野ナンシーの官能世界

短編集か、短篇集か

昨日のダイアリーで、あたしは完全に間違ったことを書いてしまいました。改めて引用します。

Uブックスの『悲しき酒場の唄』がまるまる復活したわけではないのです、表題作『悲しき酒場の唄』は復活なのですが、それ以外の収録作品は、ちくま文庫の短編集には収録されないのです。

この部分が間違っていました。今回のちくま文庫は、かつてのUブックスの内容がまるまる収録され、それにプラスして新に邦訳された短編も収録されているのです。ですから、「騎手」、「家庭の事情」、「木、石、雲」の三篇は、もちろんちくま文庫版にも収録されております。たいへん失礼いたしました。

ところで、あたしも表記がバラバラだったりするのですが、今回のちくま文庫は『マッカラーズ短篇集』なんであって、『マッカラーズ短編集』ではないんですよね。「短編」と「短篇」って何が違うのと問われると、正確には答えられないのですが、あたしは「短篇小説」「長篇小説」という表記の方が好きですし、特に固有名詞でなければ、こちらの表記を使います。