罔殆庵

染井吉野ナンシーの官能世界

反中vs.親中の台湾


『反中vs.親中の台湾』読了。

台湾史の簡単な概論書ってのはあります。台湾の成長の奇跡を解説した本もあります。そして台湾の悲哀や日本に対する複雑な感情を記した本もあります。でも、本書のように国民党VS民進党という図式で台湾史をまとめた本はなかったのではないでしょうか?

大統領(総統)には民進党を選びながら、議会では国民党に多数派を取らせる、中国からの独立も望まなければ統一も望まない、そういう複雑な台湾人心理を理解するのに、著者が提示した「民進党VS国民党(緑VS青)」という図式が非常に面白い視点だったと思います。