罔殆庵

染井吉野ナンシーの官能世界

乃木坂46の「おかえり」

日本中が戒厳令下のような週末、こんな時は自宅に籠もって、ひたすら本を読むのにふさわしいところです。

が、あたしは夕方にWOWOWで再放送されていたドラマ「父と息子の地下アイドル」を見ておりました。なにせ、あたしの推しメンは若様でしたから!

若様・若月佑美を含む三人組の地下アイドルの物語ですが、案の定、途中で仲間割れになります。そして若月が二人の元へ戻ってきた時にメンバーが「おかえり」と声をかけます。なんてことのないセリフですが、乃木坂46ファンにとっては非常に気になるひとことです。

乃木坂46にとって「おかえり」で思い出されるのは横浜アリーナで行なわれた「2ND YEAR BIRTHDAY LIVE」です。このライブで西野七瀬秋元真夏の間のわだかまりが解けるきっかけとなる西野七瀬のセリフが「真夏、おかえり」だったのです。

このセリフを聞いた時のファンの盛り上がりは尋常ではなかったと、会場にいたファンの感想がネット上にたくさんアップされています。

そして次の「おかえり」は表題曲ではありませんが人気の楽曲「立ち直り中」のMVです。

芸能人になって遠い人になった白石麻衣が、かつての想い出の場所を訪れ、親友の橋本奈々未と再会するシーンがラストにあります。そこで都会から故郷へ戻ってきた白石麻衣橋本奈々未が投げかけるセリフが「おかえり」なのです。

そして三つ目が、西野七瀬のラスト参加シングル「帰り道は遠回りしたくなる」のMVです。このMVの途中、3分10秒過ぎのあたり、レッスン上に西野七瀬が戻ってくるシーンがあります。ここで西野七瀬秋元真夏が「おかえり」と声をかけるのです。

乃木坂46冠番組「乃木坂工事中」の中で西野七瀬がこのシーンについて二人の間にある関係性を語っていましたが、ファンなら当然、たくさんいたメンバーの中であえて秋元真夏に「おかえり」のセリフを言わせた監督の意図は理解できるはずです。

こんな風に、乃木坂46にはとって「おかえり」という言葉はとても重要なセリフなのではないかと、そんなことを思ったのでした。