罔殆庵

染井吉野ナンシーの官能世界

景観とは?

昨日の朝日新聞夕刊です。

JR中央線国立駅の旧駅舎が復活したというヌースです。この駅舎、写真では色がわかりにくいですが、赤い三角屋根がトレードマークで市民に愛されていたようです。それが復活したというのですから市民にとっては嬉しいニュースでしょう。

ただ、この国立という街、以前から景観にはうるさいことを言っている街のようですが、駅前の通りを見ても、まるで統一感などなく、守るべき景観がどこにあるのかという気がします。

確かに桜並木はこの時季きれいですし立派ですが、そのバックとなる建物はまるでそぐわないものばかりです。高さ制限をしているようですが、これだけメチャクチャな街並みになってしまって高さだけ制限をかけても意味がないのではないかと思うのです。

同じことは京都にも言えまして、一部の京町家が集中している地区は別として、市内中心部、今さら高さ制限がどうの、景観がどうのと言ったって意味がないような街並みだというのが正直な感想です。

日本の都市、もう今さら景観論争をしたって手遅れなところが多すぎる気がします。