罔殆庵

染井吉野ナンシーの官能世界

政治利用?

宮内庁長官の発言が問題になっているようです。

天皇陛下東京五輪に懸念を示されたとか、そしてそれをまた官房長官が、宮内庁長官の個人的見解だと発言し、様々な方面から意見や批判が出ているようです。

これに関しては難しいところですね。

天皇はオリパラの名誉総裁なので、大会の「安全安心」に関心を持つのは当然だという意見もあれば、天皇の発言が政府のやることに影響を及ぼすのは天皇の政治利用にあたるので憲法上許されないという意見もあるようです。

さて、そうなんでしょうね? どっちの意見が正しいのか?

いや、正しいも何もないのかもしれません。

あたし個人としては、天皇陛下が懸念を示されるのも無理はない、国民に寄り添う皇室としては政府の暴走を忌々しく思っているのかもしれない、という気もしますが、その一方で、やはりこれは天皇政治利用になりかねない、天皇の鶴の一声で空気がガラッと変わってしまうのは、たとえどんなに国民の気持ちに寄り添っていようとも、やはりマズいことだと思います。

それでも日本人って、水戸黄門待望論ではないですが、力のある強い人が正義の味方になって苦しむ庶民を助けてくれるという昔ながらの感情を抱きがちなのではないでしょうか?