罔殆庵

染井吉野ナンシーの官能世界

近くて遠い中国語

近くて遠い中国語―日本人のカンちがい』読了。

ご自身も本の中で書いていますが、阿辻さんって中国語の先生なんですね。もっと中国文学とかを教えているのかと思っていましたので意外でした。

さて、この手の新書で中国語のアウトラインを述べるのは難しいです。相原茂先生が現代新書で、木村英樹先生がちくま新書で試みられていますが、読める楽しい文法書にするか、中国語の蘊蓄・雑学集にするか、さじ加減が意外と難しくて、どっちつかずになりがちです。この本は、やはり書き慣れた阿辻先生の著作だけあって読みやすいです。すらすら読んでいけます。だからこそ、文法的な部分がちょっと鬱陶しく感じました。