罔殆庵

染井吉野ナンシーの官能世界

鷲の人、龍の人、桜の人

『鷲の人、龍の人、桜の人』読了。

副題に「米中日のビジネス行動原理」とあるように、日中米の比較文化論ではなく、あくまでビジネス分野での三国の気質の違いを実例を交えて紹介するといった本です。

アメリカ人の部分はいざ知らず、中国人の部分では、確かにそうだなと思う事例も多く、実際に中国で働いている日本人ビジネスマンだったらもっと共感できるのではないでしょうか?

著者も述べているように、日本人として強みにアメリカ人的な視点、中国人的な視点をプラスすれば、ビジネスチャンスも広がるというのが本書の基本的な姿勢ですので、上述したように、伝統的な学問に基づいた比較文化論の本として期待しない方がいいと思います。