罔殆庵

染井吉野ナンシーの官能世界

新しい中国古い大国

『新しい中国古い大国』読了。

正直、何を主眼とした本なのか、今ひとつ理解できませんでした。目次を見る限り、簡単な概説書のように思われたのですが、内容は著者の中国見聞記のところもあれば、自身の自伝(想い出?)的な部分もありで、なんともまとまりがないような感じです。こちらがどういう姿勢で読めばいいのかちょっと迷ってしまいます。

では、そういう悩みを払拭してくれるような文章かというと、著者の年齢によるのでしょうか、やや読みづらいリズムです。言葉遣いにも、やや古めかしいところが見受けられます。

著者の力量、これまでの業績を考えれば、もう少し編集方針を明確にして執筆してもらえばよかったのではないかと思います。