『もし、日本が中国に勝っていたら
中国のネットに発表されて話題となった文章の日本語訳。訳者も言うように、細部はまだまだ甘い部分がありますが、中国人には受け入れがたい部分が多いのではないでしょうか？
ただ、この本、タイトルと内容は少しずれている気がします。日本が勝っていたらどうなっていたか、ではなく、日本には十分勝つ要素があったのに…という感じです。
またネットの文章の宿命なんでしょうか、どうもまとまりがないです。一冊の本として見た場合、論理展開にしろ全体の構成にしろ、雑で、とても筋を追って読んでいけるものではありません。
ただ、訳者が書いているように「日本の過去を正当化するものではない」というのが、この本を読む上で最も肝心なことで、その点だけは誤解せずに、日本で読まれることを期待しますが……
