罔殆庵

染井吉野ナンシーの官能世界

読書雑誌

令和の文学全集?

姪っ子に小学館の『小学館世界J文学館』を買ってあげました。姪っ子たちは静岡に住んでいるので、ネットで購入して、姪っ子の家へ配達するように注文しましたので、あたしは現物を見ていません。 やや大型本のようですが、これで100冊以上の世界の名作が収…

読みたい本がどんどんたまっていきます

月末に配本予定の海外文学の新刊『家の本』と『エバ・ルーナ』の見本が出来てきました。装丁はこんな感じです。 『エバ・ルーナ』はアマゾンなどでも装丁が出ていますが、『家の本』はまだだったと思いますので、一足早くご覧に入れました。如何でしょう? …

また書きますけど、知るのが遅すぎた!

写真は、昨日の朝日新聞朝刊です。カントの『人倫の形而上学の基礎づけ』が引かれていますが、その訳者が野田又夫でしたから、中公クラシックス版でしょうか? あたし、野田又夫って読んだことがあります。岩波文庫の『哲学の三つの伝統 他十二篇』です。内…

ゴーリーの挿絵が入っています!

欅坂46から櫻坂46に改名してどのくらいたったのでしょう? その櫻坂46に、新二期生として加入した守屋麗奈のファースト写真集をゲットしました。 守屋麗奈、ファンの間では「れなぁ」の愛称で親しまれているメンバーです。今回は通常盤カバーと楽天ブックス…

半分ほど読み終えたのですが、非常に切ないです

《エクス・リブリス》の『アイダホ』を読んでいます、ちょうど半分を超えて、3分の1くらいまで読み進んだところです。読了まであと一息です。 主人公夫婦の夫の方がウエイドという名前なのですが、彼が若年性の痴呆を煩っています。ここへ来て症状が進行し…

いつか読み比べをしてみたいと思います

光文社の古典新訳文庫で『毛皮を着たヴィーナス』が刊行されました。マゾッホの代表作です。 ただ、情けないことに、あたしはこれまで読んだことがありませんでした。なんたる不覚! そこで旧訳である河出文庫版の『毛皮を着たヴィーナス』も一緒に購入し、…

真夏に冬の子?

ジャネット・ウィンターソンの新刊が、河出書房新社から刊行されました。『フランキスシュタイン』です。 ジャネット・ウィンターソンと言えば、あたしの勤務先からも『さくらんぼの性は』『灯台守の話』『オレンジだけが果物じゃない』の三作品が刊行されて…

現実がオーバーラップしたような……

勤務先の新刊『帰りたい』を読了しました。読み始めたころに予想したのとはまるで異なる結末でした。ちょっと衝撃的です。 簡単なあらすじは、イギリスに住むパキスタン出身のムスリムの姉妹が主人公で、姉と少し歳の離れた双子の姉弟の三人です。 幼くして…

The Boys Of Summer

夏になると、ついつい聞きたくなる曲の一つがこちらです。  「ホテル・カリフォルニア」で有名なイーグルスの元メンバー、ドン・ヘンリーの「The Boys Of Summer」です。邦訳すると「夏の少年」ですかね? 学生時代にこの曲を知ったとき、歌っているのがイ…

台湾でも大陸でも

作品社の《台湾文学ブックカフェ》を読了しました。 『女性作家集 蝶のしるし』と『中篇小説集 バナナの木殺し』はさっさと読み終わったのですが、他の本を読んだりしていたので『短篇小説集 プールサイド』は最近になってようやく読み終わったところです。…

とても薄っぺらな理解、否、もしかしたら誤読しているのかもしれませんが……

朝夕の通勤や営業回りの電車の中で、ちくま新書の『ルネサンス 情報革命の時代』を読んでいます。この時代については専門でも何でもないのですが、とても面白く読んでいます。 さて、そんな本書の中に「コモンプレイス・ブック」なる言葉が出て来ました。古…

新書専用の書棚が欲しい

昨日のダイアリーで新書について書きましたが、主に集英社新書について語っていたと思います。そんな集英社新書を並べている、わが家の書架が一枚目の写真です。 集英社新書も面白い、興味深いタイトルがそれなりにあるので、しばしば購入しています。集英社…

何かありましたっけ?

最近購入した新書、『物語スコットランドの歴史』と『スコットランド全史』です。いみじくも、スコットランドの歴史を扱う新書がほぼ同時に発売になったかたちです。 不思議なものですね。出版社やちょしゃがお互いに示し合わせたわけではないと思うのですが…

それなりに架蔵しているものです

少し前に最近の通勤電車でよく読んでいるとご紹介した『親王殿下のパティシエール』ですが、第4巻では詩人の袁枚が登場しました。袁枚と言えば、岩波文庫の『随園食単』ですよね。同書の巻末参考文献リストにも載っていました。 あたしはもちろん架蔵してお…

香港はどうする?

最近買ったガイブンに『チベット幻想奇譚』と『路上の陽光』があります。どちらもチベットの作品です。 チベットの作品は「その他の外国文学」なのか、それとも中国文学なのか悩ましいところです。昨日のダイアリーで、自宅書架の整理をして、中国大陸の作品…

海峡両岸問題

今日は5月4日、中国では五・四運動の日ですね。現在の世界史の教科書では五・四運動ってきちんと教えているのでしょうか? いや、世界史ではなく日本史の対華二十一ヶ条要求の流れで教わるのでしょうか? それはともかく、五・四運動と聞くと、あたしは中江…

自分再発見?

《エクス・リブリス》の最新刊『人類対自然』読了。 なんとも言えない読後感です。 すっきりするとか、明るい気持ちになるとか、そんなありきたりな読書感想を求めたら思いっきり裏切られます。 ただ、あたし的にはとても面白かったですし、非常に親近感を覚…

申し訳ないことですが、同一人物に見えませんでした

『掃除婦のための手引き書』が大ヒット(?)したルシア・ベルリンの新刊が刊行されました。 今回も「ルシア・ベルリン作品集」という副題が付いていて、同じ装丁で揃っていますね。いい感じです。 あたしが『掃除婦のための手引き書』を読んだときは、なん…

姪っ子に推薦する予定?

営業回りの移動の電車の中で『親王殿下のパティシエール』を読み始めました。もともとは姪っ子に買ってあげようと思って選んだ本なのですが、舞台が清朝の親王邸ということもあり、まずは自分で読み始めてしまいました。 ちなみに、あたしに妹のところには娘…

短篇の名手?

『郊外のフェアリーテール』を購入しました。 亜紀書房の《ブックスならんですわる》シリーズの第二弾です。第一弾は『青と緑』で、副題にもあるとおり、ヴァージニア・ウルフの短篇集で、今回の第二弾はキャサリン・マンスフィールドの短篇集です。 亜紀書…

これぞ八重の桜?

長篇の『ケンジントン公園』もようやく半分ほど読み終わりました。まだ先が長いです。《エクス・リブリス》シリーズは既に次の『人類対自然』も刊行されているので早いこと読み終えないと! そんな風に読みたい本がどんどん溜まっていく今日この頃ですが、書…

源氏とは?

講談社学術文庫の『源氏の血脈』を購入しました。 ところが自宅の書架には『武門源氏の血脈』という一冊を所蔵しておりました。著者は同じ方です。 はい、単行本の文庫化です。文庫になる時に出版社が変わるのも昨今はよくあることですね。単行本は中央公論…

ブックカフェ!

先日『蝶のしるし』を読み終わったのですが、あれよあれよと言う間に、この《台湾文学ブックカフェ》全三巻が完結してしまいました。 第二巻が『中篇小説集 バナナの木殺し』、第三巻が『短篇小説集 プールサイド』です。ちなみに『蝶のしるし』は「女性作家…

もう少し在庫を充実させて欲しいと思うのですが

少し前に、ネットの買い物はヨドバシカメラを使うことが多いと書きました。十数年前(?)から書籍も販売するようになり、あたしとしてはますます便利に使っております。 なにせ定価販売が基本の書籍は値引き販売ができませんので、あとはポイント還元という…

読書の輪が広がる?

《エクス・リブリス》の新刊『スモモの木の啓示』は、もうご覧になりましたでしょうか? イラン・イスラム革命に翻弄される一家の姿を、13歳の少女バハールの語りで描く。亡命イラン人作家による魔術的リアリズムの傑作長篇。 という公式サイトの内容紹介に…

奥付裏広告の使い方

今日は、元乃木坂46のいくちゃんこと、生田絵梨花の25歳の誕生日です。おめでとうございます。 と、そんな情報はさておき、平凡社新書から『津田梅子』が刊行されました。 あたしは東京の郊外、小平市に住んでいまして、それほどご近所というほどではありま…

本のある暮らし

街中で無料配布されている雑誌と言えば、アルバイト・仕事情報誌と住宅情報誌があると思いますが、営業回りの途次、その一つ、住宅情報誌の表紙が気になったので手に取ってしまいました。 《魅惑の図書館 本のある街》という一際大きな文字に目が惹かれまし…

いつかはノーベル文学賞を!

閻連科の『年月日』が「Uブックス」になります。 同作は、他の閻連科作品とはちょっと作風が異なり、痩せた大地で懸命に生きる農民の力強さが描かれています。いや、力強いのでしょうか。むしろ、為す術もなく自然に翻弄されるだけの存在にも感じられます。…

新書らしいか否かはともかく……

先日、講談社現代新書の『遊廓と日本人』について、内容や分量があたしの考える新書らしい新書だと書きました。 その発言(記述?)と矛盾するのかしないのか、あたしにもよくわかりませんが、最近読んで面白かったと言いますか、非常に勉強になった新書を一…

新書らしい新書だなあと思いました

コロナが落ち着いてきた東京のハロウィン。例によってテレビの情報番組は渋谷の様子を伝えていました。 こんな時に渋谷へ出かけて行くなんて信じられないと思っていたら、「数年前のこの日」としてOneDriveがこんな写真を出してきてくれました。喫茶店で美味…