罔殆庵

染井吉野ナンシーの官能世界

販促活動

若干の訂正

昨日のダイアリーで、Uブックスの『悲しき酒場の唄』がちくま文庫から復活すると書きましたが、この書き方ですと正確ではないので、改めてここで訂正したいと思います。ここではちくま文庫『マッカラーズ短篇集』の編訳者解説を引用いたします。 本書はカー…

重版や復刊ではないですが、生き返りました!

かつてUブックスに『悲しき酒場の唄』という一冊がありました。著者はカーソン・マッカラーズです。現在は品切れで、在庫が切れてずいぶん長い時間がたっていますので、店頭でも見かけることはまずない一冊です。 ただ探している方は意外と多いようで、時々…

重なりがち?

あたしの勤務先の『インド外交の流儀』がお陰様で好調です。ウクライナ侵攻をめぐるロシアと西側の角逐において、インドの立ち位置が注目されていることもその一因だと思います。 そして同書の訳者、笠井亮平さんの著書『第三の大国 インドの思考』が文春新…

鉄のカーテン

営業回りの途次、こんな本を見かけました。 『鉄のカーテンをこじあけろ NATO拡大に奔走した米・ポーランドのスパイたち』です。 なんとなく見覚え、聞き覚えのあるタイトルだなあと思ったのですが、それはこちらです。 あたしの勤務先から刊行されている『…

似て非なるもの

書店店頭でこんな本を見かけました。 『珈琲と煙草』という本です。文芸書売り場で見かけたので、海外小説なんですかね。この本を眺めていたら、「あれっ、前にも似たようなタイトルの本があったよなあ」と思いました。 それがこれ、『幼女と煙草』です。 思…

新書でフランス語!

《フラ語》シリーズが爆発的な売行きの清岡智比古さんの新刊『フランス語をはじめたい!』が刊行されました。SB新書ですので、語学書売り場に置いていない書店も多いのではないでしょうか。 このように新書の形態を取った語学書というのは、フランス語以外に…

併売&併読推奨?

新潮選書の『貴族とは何か』を購入しました。タイトルだけですと、どこの国(?)、どの時代(?)、という疑問を持つ方もいらっしゃるかと思いますが、著者名とサブタイトル「ノブレス・オブリージュの光と影」を見れば、英国を中心とした西洋世界の話だと…

ちょっとだけ代わりました

昨年末から少しずつ始めていたのですが、年末年始は何かとバタバタしていますので少し遅れ気味でしたが、ようやくほぼ終わったかな、という感じがします。 何が? と聞きたくなる方もいらっしゃるかと思いますが、あたしの勤務先の営業販促地域の変更です。 …

さて、もう一度!

先週の火曜日から金曜日まで京阪神ツアーでしたが、今週また京阪神ツアーへ出ます。こんどは水木金の三日間です。 この時季は、あたしの勤務先では春向けの語学書の販促が重要になりますので、大学生協などいつもより多くの書店を回ることになります。 ふだ…

仕事納め?

あたしの勤務先は明日で仕事納めです。例年どおり、午後3時で終業となります。 ただ、明日は在宅勤務にしましたので、実質的には今日で仕事納めのような気分です。もちろん、明日は自宅で仕事するつもりですので、休みではありません。 ふだんの在宅勤務で…

フライングゲット

一年に一冊くらいのペースで刊行してきた、イーヴリン・ウォーの『誉れの剣』全三巻の第三巻『無条件降伏』が年明けに刊行になります。 第一巻の『つわものども』の刊行が2020年7月、第二巻『士官たちと紳士たち』の刊行が2021年10月ですから、ほぼ予定どお…

あたしは、メッシと誕生日が一緒です!

サッカーのワールドカップがようやく終わりましたね。サッカーにはさほど興味がないので、わざわざ起きて見るなんてことはなく、ニュース番組のスポーツコーナーで映像を見ただけでした。 とはいえ、やはり世間の流れには乗っておいた方がよいだろうと考えま…

見本が出来ましたので……

勤務先のウェブサイトにもまだ画像が上がっていないようなので…… 近刊二点、どちらも海外文学ですが、装丁はこんな感じになっております。 白水Uブックスの『話の終わり』と《エクス・リブリス》の『グリーン・ロード』です。見本が出来上がってきたので、…

あまりにも大きさが違いすぎますね

角川ソフィア文庫から『シャルル・ドゥ・ゴール 自覚ある独裁』が刊行されました。その名のとおり、文庫ですからまさに掌編です。とりあえずドゴールについて簡単に知りたいという人には重宝する一冊ではないでしょうか? たぶん、もともとは2019年に角川選…

アニメやコミックと人文書

前のダイアリーでは高知市街にある金高堂本店で開催中の人文書フェアから、お店の方が飾ってくれたポップをご紹介しました。 今回は、市街から少し離れたところに位置する、金高堂朝倉ブックセンターでの人文書フェアの模様をご紹介します。 最初の写真は、…

仕事もしていたのです!

先週の中四国研修旅行は、どうも食べ物の話ばかりになってしまい、「本当に仕事だったの?」と言う疑念を持たれた方も多いのではないでしょうか? そこで、ちょっと仕事っぽい話を…… 今回訪れた高知の金高堂では、ここ数年恒例となっている人文会のフェアが…

なんかワクワクしてきます!

先日刊行された『エバ・ルーナ』は引き込まれるのではなく、引きずられるような力を持った本でした。 話をするのが得意な主人公エバ・ルーナの生き様、確かにこれ以上落ちようがないほどの底辺を見た、という人生ではなかったと思います。むしろよい人と巡り…

高い本だから? 高い本でも? 高い本だからこそ?

タイトルに書きました「高い本」とは、新刊の『ラヴェンナ』のことです。 A5判で、552頁、本体価格が8700円、税込では9570円という大著です。 この本がどうしたかと言いますと、まだ刊行からそれほど時間が経っていないのですが好調なのです。もちろん、どの…

要人来日

国論を二分している国葬ですが、それに合わせて海外から要人が続々と来日しているようです。この際、エリザベス女王の国葬に集った顔ぶれと比較するなんて野暮なことはやめて、要人に関連する本を二点ほどご紹介します。 まずはインドのモディ首相関連の本で…

実はもう一つの上下本もご一緒に

『キューバ・ミサイル危機(下)』の見本出しです。『キューバ・ミサイル危機(上)』は先月、既に配本になっていますので、これでようやく上下揃えて並べることができます。 上下二冊を並べると右の写真のような感じになります。特に写真がつながるわけでは…

久しぶりになってしまいました

今日からまた新しい一週間のスタートです。 このダイアリーでも書きましたとおり、先週は木曜日に在宅と半休を取って、コロナワクチンの四回目接種を受けました。副反応の用心のため、翌金曜日も在宅ワークにしておきまして、体調がよければ外回りに行こう、…

期待している二冊

Uブックスの新刊『アーモンドの木』は明日が配本日なので、書店に並ぶのは、早いところで土曜日、地方の書店だと週明けになってしまうのではないかと思います。もうすぐですので、ぜひ楽しみにお待ちください。 デ・ラ・メアって児童文学作家として知られて…

パリ入城!

8月26日はドゴールのパリ入城の日なのだそうです。 第二次世界大戦で、フランスって意外とあっさりとドイツに降伏してしまったんですよね。だからこそレジスタンス側も必死になったのかもしれません。 そんなフランス側が、自国からドイツを駆逐するために奮…

11月1日ではなくて?

Googleのトップページ知ったのですが、本日8月26日は犬の日なんですね。正確に言うと「世界犬の日 National Dog Day」と言って、アメリカで制定されたようです。 日本ですと「ワン、ワン、ワン」の語呂合わせで11月1日が犬の日ですけど、世界に目を向けると…

没後80年です

今日、8月17日はイレーヌ・ネミロフスキーの没後80年にあたります。 あたしの勤務先からは『フランス組曲』を出しているだけですが、ネミロフスキーの邦訳は未知谷から数多く刊行されています。 このネミロフスキーって、ロシア革命によってフランスへ移り住…

この二つの作品を併売するのはダメでしょうか?

少し前だったか、だいぶ前だったか、いつごろ知ったのか記憶にありませんが、それでもたぶん、せいぜい知ってから一年くらいだと思うのですが、『ダーウィン事変』というコミックがあります。 「知った」という書き方が表わしているように、あたしはこのコミ…

さとうきび畑の話ではないと思いますが

海外文学シリーズ《エクス・リブリス》の新刊です。 タイトルは『アイダホ』です。「アイダホ」と聞くと「アイダホ・ポテト」という単語が頭に浮かんできます。幼き日の記憶です。たぶんCMか何かだと思うのですが(笑)。 そして、本書の帯の惹句を見ると、…

没後60年と生誕130年、生誕150年

ちょうど一週間前の7月8日はバタイユの没後60年でした。あたしの勤務先からはバタイユの著作ではありませんが、『バタイユ 魅惑する思想』という一冊を刊行しております。 バタイユの著作は他社からたくさん出ていますが、没後100年などキリのよいアニバーサ…

310年と260年

本日6月28日は、あたしの勤務先絡みでは二つのアニバーサリーです。 まず一つは、ジャン=ジャック・ルソーの生誕310年になります。刊行物で言いますと、主著の『社会契約論』がUブックスで出ています。また代表的な著作のコレクションが、白水iクラシック…

役者が揃った?

先日刊行した『シャルル・ドゴール伝(上)』に引き続き、『シャルル・ドゴール伝(下)』が見本出しになります。配本予定は16日ですので、来週末くらいから書店店頭に並ぶことでしょう。 あたしはフランス史に詳しいわけではありませんので、ドゴールのフラ…